お宝をみつけたい

海の上に建っている神社に

七宝箱と呼ばれる宝箱があるらしい

七宝というだけあって七つもあるのだろうか

噂によれば見た目は相当ぼろっちいらしい

というか見た目がわかっているのならば

もう中身はないのでは…?と思った

 閑静な神社は宮司や神主なんて人はおらず

ましてや巫女や参拝客もいなかった

 

神社はもちろん木造で暗い木の色でできている

ところどころに色あせた朱色の模様が見える

つなぎ目の鉄は海の潮風でさんざんにさびている

 

渡り廊下にでるため散策を続ける

屋根は低いように思う

外につながる扉を開けて出てみると

ぼこぼこと音がして大量の鮭が泳いできた

かと思うとわたしに向かって突進してきた

わけが分からずに慌てて逃げた