虚無だったあの日街が戦争になった

私は猫を抱き抱えて家に帰った


戦火が強くなってきたある日私は猫を連れて外へ出た

そこには居酒屋があった

ベンチとテーブルがたくさん並んでいて見知った人も何人かいる

少し食べて私はその先の森の方へ向かった


しかし、途中で嫌な予感がした

というより思い出した

私はここで死んでる

引き返して車通りの多い道を歩く

連れてきた猫はいなくなっていた




ある街へ着くと私のことをみんながじろじろみてくる

なんなんだろうと思ったがそのまま町役場へ向かった

途中スーパーに行ってみた

そこで私は察した

町役場のお兄さんにここに学校はありますか?と聞いた

ありませんねえここにはも少し先の街へ行ったらありますが

ここにこどもはいるのですか?

はあ、よくお気づきになられましたなああんまりいないんですよお嬢さんみたいな小さいこどもは珍しいですよ

18ですが、そうですか

それでなんのごようでしょうか?

妹と猫を探していて

はあ、いやしかし先ほど言ったようにこどもはいないんでねえお母様は?

死にました

はあ、いやこれは失礼しました、妹さんの手がかりはないのですか?

それが、私のことを覚えていないかもしれないんですよ、

それは、名前や顔ということですか

そうです

はあ、それはむつかしいですねえ他の街をあたったほうがいいでしょうなあ

わかりましたどうもありがとう