ごみおばけ

わたしが働いているところは消防局と連携しています

どんないいことがあるのかというと

連結するUFOがもらえます

このUFOでゴミを回収します

最初は小さいUFOでも連結することによって

どんどん大きくなってゴージャスになるのです

 途中おばあさんのゴミを回収するのを忘れていたので

一生懸命負いかけましたが

遠すぎてなんにも見えません

(UFOは空高くまでとぶからです)

 

結局UFOから降りて拡声器で

消防局の赤い袋を渡しますのでゴミをください。と呼びかけましたが

全然来る気配がないのであきらめて他のおうちへ行きました

 

そこはとんでも汚い場所なので大変

(ちなみにゴミは手袋で触ると吸える)

それにくわえてそこの家の一室には

ゴミと一緒にヒョウがいるのでこわいところです

文句をいいつつも有野さんと協力して

ちょっとづつちょっとづつゴミを吸収していたのですが

ヒョウが急に暴れだしてびっくりしました

 

そこで作戦をたてて

私が先に出て有野さんがでた時にドアを閉めよう。といったら

有野さんはわかった。と言ったので

さきに部屋から出てドアをいつでもしめれるように

準備して待っていると有野さんが

いきますよ。と言ってすごい爆音を鳴らしながら飛び出てきました

とんでもない爆音だったのでちょっとびっくりしながらも

急いでドアを閉めようとしましたけど焦ったせいか

うまく指が引っかからずにもたついてしまいました

(このドアなんと引き戸)

 

ヒョウはこっちにとびかかってきましたが

ちょうどドアのところにぶつかっていました

ちらと部屋をのぞいてみたら

目鼻のないヒョウがちょこんと座っていました

目鼻のないと言っても空洞ではなく埋もれていて

なくなった場所を隠すように毛が詰まっています

頭は普通のヒョウと呼ばれるものより

だいぶん小さいように感じられるし耳もありませんでした

気持ち悪いので散弾銃で打ち抜きました

 

その残骸は有野さんとまたいっしょに吸収して

消防局連携のUFOに積み上げました